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黄七福自叙伝「北朝鮮のこと」


 

黄七福自叙伝79

「ああ祖国よ 我れ平壌で叫ぶ時 祖国は統一」

 

第5章 在日同胞の将来を考えつつ

北朝鮮のこと

北朝鮮に対し、アメリカがいろいろとやっているが、それを、私たちは指をくわえて、ただ待っていればいいのだろうか。

英雄豪傑も内乱には勝てないというということは、民衆の力には勝てないということを教えているのだ。

わが国の歴史には、豊臣秀吉の侵略を受けて、国家存亡の危機に陥ったことがあった。その危機を救ったのは、李舜臣将軍であり、そして、民衆の力である義兵の蜂起なのだ。

それと同じように、北と南で百万人ずつが立ち上がり、三八度線を破壊すれば、その全部を殺すわけにはいかないだろうから、祖国の統一は大きく前進すると思う。

北ではとくに蜂起できない現実にあるが、私は常に、希望をもって、統一に突き進むべきだと考えている。

国境を接する中国は未来永劫、無視できない状態だ。やがて中国はアジアの支配者になる。

善かれ悪しかれ、日本人が何を言おうとその方向性を曲げることはできない。これは、韓国にとって、陰が日向になり、日向が陰になるということだ。

知性と教養を備えているはずの石原慎太郎が、支那人、支那人と言って見下しているかのような言動をしている。

何をどう錯覚したのか知らないが、過去、日本人は「支那人」と見下して、人間扱いをしなかった。「イッセンゴリン(一銭五厘)の月給で……」と言わせて、中国人や朝鮮人をとことんいじめ抜いた。

昭和三年(一九二八)発行の『朝鮮歴史』という本には「四天王寺、法隆寺に新羅が何万両か寄付したことが書いてある。その時代は、朝鮮が先進国で、日本が後進国だった。技術やあらゆるものを持ってきて教えた、そういう時 代があった」と書いてある。

にもかかわらず、朝鮮がずうっと日本の植民地であったかのように教えている。朝鮮通信使の時代までは、朝鮮の文化の方がずっと進んでいたし、善隣友好の歴史も隠されていた。


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