
姜京姫中央本部会長は、平和統一聯合東広島エリア主催の「韓半島平和的統一前進大会」に出席するため、10月8日に現地入りした。広島空港では、三原支部の任宗彬常任顧問、
野村きよみ女性部長、光永一也事務局長らの出迎えを受け、東広島エリア(福山・三原・尾道の各支部)の常任顧問や女性部長らと夕食を共にし、平和統一聯合の啓蒙活動や現場の状況について意見を交わした。
翌9日、福山市内の会場で、第21回目となる「韓半島平和的統一前進大会」が開催され、会員や関係者ら約150人が参加した。
開会宣言に続き、オープニングでは合唱団が登壇し、「臨津江」と「紫のムグンファ」の2曲を披露。会場に静かな感動が広がった。
続いて、広島県福山市と韓国・浦項(ポハン)市の姉妹都市提携の実現に尽力した三谷積氏が来賓として挨拶に立った。三谷氏は、朴正煕大統領が福山市のJFEスチールの協力を得て浦項に製鉄所を建設した経緯を紹介し、両都市の製鉄所が同型機であること、さらに福山市から150人の技術者が現地で工事指導にあたったことを説明した。
また、約50年前に浦項市長が福山市を訪れ、「製鉄所建設で支援を受けた福山市と交流したい」との希望を伝えたことを紹介。当時47歳で市議会議員を務めていた三谷氏のもとに、立石定夫市長が相談に訪れたという。市長は「いきなり自治体間での交流よりも、まずはライオンズクラブ同士の交流から始めてはどうか」と提案。三谷氏は福山ライオンズクラブの一員として博多から釜山へ高速船で渡り、浦項で出迎えを受けた際、現地クラブのメンバーが流暢な日本語で「よくおいでくださいました」と声をかけたという。相手側は陸軍士官学校や教員養成学校の出身者であり、通訳なしで円滑に会議が行えた。その結果、両クラブの姉妹提携が実現し、続いて福山市と浦項市の姉妹都市提携へと発展した。三谷氏は、自身が当初から南北統一と日韓友好を志していたと語り、日本人と韓国人は最も似た民族だと持論を述べた。
次に、朴用浩常任顧問が主催者挨拶を行い、自民党に初の女性総裁が誕生したことと、約2年前に平和統一聯合でも初の女性会長が就任したことに、時代的な共通性を感じると述べた。また、「臨津江」は南北分断の象徴であるが、日本人が統一のために尽力している姿に在日同胞が深く感動していると語り、さらに黄七福第2代会長との思い出にも触れた上で、「姜京姫中央本部会長の講話にしっかり耳を傾けてほしい」と締めくくった。
司会による姜会長就任時の夫からの手紙朗読とプロフィール紹介の後、満を持して姜会長が登壇。約1時間にわたり、平和統一に向けた展望と決意を語った。
大会後は、現場責任者や韓国人女性の会員らとの昼食懇談会を経て、朝鮮通信使を迎えた迎賓館「福禅寺 対潮楼」を訪問。韓日友好親善への思いを新たにし、帰路についた。
