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書評 韓国のなかの日本

 この本の著者は「マンガ嫌韓流」シリーズを書いた人である。実は、嫌韓流と言う言葉だけで一切その人が書いた本には正直見向きもしなかった。しかし、この本を読む事にしたのは「最近こんな本読んでいる」という息子との会話がキッカケだった。「韓国のなかの日本」という題名に、かつて韓国に居住していた頃、近所に残る日本家屋を写真に撮って置きたかったなど、見覚えのある写真を見ながら話に花を咲かせた。それで内容も知りたいと思い早速購入し読んで見た。自分なりに韓国に対しては様々な情報を知っていると自負していたが、まだまだ知らない事が多くあるなと思いながら、韓国全土を取材して集めたその写真情報を見るだけでも価値ある物であったし、マンガ形式なので出てくる登場人物が、「究極の韓国旅行ガイド」を作る為という設定であるが故に「親韓、嫌韓、反日、達韓、」の四人のそれぞれの立場のキャラクター達が代弁する主張も、各所の取材場所でその主張を表していて、自分の立場を重ねながら読んで行くのも面白いと思った。「嫌韓シリーズ」の著書だからと言って手に取ろうとしていなかった事を遅まきながら後悔しつつ、今後の日韓関係の真の未来を開く為にも、一度「日本人から見た韓国」という立場で読んで見てはと思う一冊だった。

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