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主張 『在日のIDENTITY』


 在日のIDENTITYとは、過去に在日社会の世代の大半が、1世から2世へとスライドするとき、2世の間で一世風靡した言葉である。
 IDENTITYとは? 一般的に同一性や正体性と訳される。『自分とは何者か?』と言う問いかけの答えなのである。つまり、在日のIDENTITY?と言う問いは、在日とは何者かと言う『在日同胞の正体』を聞いているのである。
 在日同胞に対する一般論には、否定論と肯定論の2点がよく論じられる。よく聞く否定論に、日本から朝鮮(人)と蔑まれることや祖国から반족발(パンチョッパル:半分日本人)と疎まれることである。即ち、植民地の民つまり日本人より下等である。4Kつまり汚い、臭い、暗い、危険である。自分を隠すつまり通称名を名乗り、帰化をする。そして、2世以降の多くが祖国の言語も文化も歴史も学んでいない。祖国に行くと、日本から来たから日本人と言われる。日本生まれなので日本国籍を持っていると思われたりする。祖国では、考え方、習慣、身なりから(自分たちと違うから)日本人と見られる。また、肯定論に、父の国の血統を引き継ぎ、母の国で生きている。祖国の種を持ち、日本の土壌に蒔かれ・根付き・育っている。祖国の性質を潜在的に持ち、日本の生活でその性質も備える。韓(朝)日両国の架け橋と言われてきた。
 2世の多くは、差別の中から「自分は何だろう」という‘問いかけの旅路’を歩んできた。‘朝鮮人’とバカにされ、日本人とよくケンカをした。自然に、在日ヒーローに憧れてしまう…力道山、大山倍達、小林旭、美空ひばり、金田正一、張本勲…と。そして祖国を訪問し学び、同胞と結婚し、焼肉・キムチと韓国(朝鮮)料理を食べる。国を隠しても「朝鮮(チョーセン)」の肩身が狭く、知られてしまえば強い差別を受けて来た。
 しかし戦後60数年も日本で暮らした在日は、日本が半分は嫌いだが、半分は好きでもある。その多くは、祖国と日本が勝負するとき、自然と祖国を応援するだろう。しかし、日本と外国が勝負するとき、自然と日本を応援する人が多いだろう。そして最近は、時代の変化と韓流ブームの影響で、日本人の偏見もずいぶんと和らいできている。
 我々在日は、祖国の血を引き継ぎ、日本に根を下ろしているのである。だから、「반족발」と人からとやかく言われる責任も無い。ましてや中途半端な韓国(朝鮮)人と自ら卑下する必要も無い。我々在日は、両国の性質を抜きにして存在しえないのだ。かえって、今まで以上に両国に根付き、貢献できうる「誇れる반족발」になれば良い。
 在日は、祖国に対して日本の目による客観的な洞察と日本に対して韓国(朝鮮)の目による客観的な洞察をもって、また両国への愛情をもって貢献できうるのである。そして両国に根付いているので、両国の親善・友好にも貢献できるだろう。
 在日は、祖国より先に独立宣言文を採択し、祖国の3.1独立運動の火付け役を果たした。この精神から、先に在日の和合をなして、祖国の平和統一の旗手になれば良い。また、両国にまたがった宿命的境遇を生かし、両国の架け橋の大役を果たせば良い。在日同胞の多くが国籍を堅持していることを鑑みれば、海外同胞の求心的存在になって、祖国の平和と繁栄に貢献できるだろう。
 在日は、真のIDENTITYを確立すべきである。過去の苦しみと悲しみを糧にして、大いに成長すれば良い。また、失った祖国即ち祖国の言語・文化・歴史などを早く回復するのだ。日本に対する恨を解き、恩讐である日本を愛するのだ。そして今まで以上に、祖国と日本を学び、両国に貢献できる存在になろう!
最後に、『在日同胞の希望の道』を提言したい。
1) 日本の良き地域住民となろう!
2) 祖国の平和統一の旗手となろう!
3) 韓(朝)日両国の平和大使から東アジアの平和大使へ、 そして世界の平和大使となろう!

以上3点を、在日同胞の皆様に託し、心から祈願したい!!
<在日よ、世界へ羽ばたけ!!>
論説文:第七連合会 趙希秀 会長 著


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