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書評 朝鮮全土を歩いた日本人


 植民地時代 朝鮮の農法は遅れていると一方的に日本の農法を押し付けされていたその時に、その政策に疑問を呈し反対した農学者がいた、しかもそれは日本人であった。
 「作物は人が作るものなり」と常に語り、「農作物は人が作らなければ出来ないし、農作物が無ければ人は生きて行けない。」当たり前の事であるが、その土地にはその土地に住む人たちが居るので、その土地に見合った農法がある事を一途な研究者は謙虚に学び、果敢に政府に反対して行く「風土を無視しては農業の発展はありえない」と、当時、近代化した日本の農学で遅れた朝鮮の在来農法を改良しようという気負いの中、遅れていると思ったその農法は、日本と違うと土地柄にあった的を得た農法であった。随所に農民の目線に立って真摯に学んで行く姿勢は殖民地の人達をも感動させる。本書はその主人公が朝鮮全土を隈なく歩いて得た膨大な資料をその息子が一冊の本に纏めて行く過程も描かれている。
 昨今、日韓関係改善の為の糸口を探す中で、日本人がこのように隣国を愛しい研究してくれた事に感謝し誇りに思った。只単に農学の本としてでは無く人間としての有り方、親子とは等、学ぶ事が多い一冊だった。


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