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世界平和の道は東洋平和から


「日韓の新時代、東洋平和を考える」 安重根義士没百周年記念シンポジウム
 日韓関係の間に横たわっている溝には、両国の歴史認識の“落差”が存在する。近現代史を彩る韓国と日本の悲劇、それは日本の韓国併合であり、その植民地下における統治である。韓国は日本の敗戦とともに独立を勝ち取ったが、その後には南北の韓民族同士が戦うという悲劇を迎えた。その韓国独立運動の象徴とも言える安重根義士が処刑されて百周年という節目の年を向かえ、その未完の東洋平和論、伊藤博文公暗殺を決行した思想背景などを改めて考えるシンポジウムがこのほど開催された。
安重根義士評価、南北で一致
シンポジウムの様子
 韓国独立運動の闘士・安重根義士の没百周年を記念したシンポジウム「東アジアの平和と安重根義士没百周年シンポジウム」(主催・同実行委員会、協力・平和統一聯合)が4月23日、東京都新宿区の新宿文化センター小ホールで約230人が出席して開催された。
 最初に第一部としてエンターテイメントと討議資料のVTR上映が行なわれた。エンターテイメントでは、カヤグム奏者の金オルさんが、巧に弦をはじいて韓民族の民族音楽を現代風にアレンジしながら演出して盛り上げた。
 VTRでは、安重根義士についての日本側と韓国側の映像資料が紹介され、改めて安重根義士の生き様を知る機会となった。
 第二部は、司会の安義士への黙祷と開会宣言より始まり、鄭時東実行委員長が石川啄木や柳宗悦などを引用し、「韓日が真の意味でイコールパートナーとなることを祈願します」とあいさつ。
 続いて祝辞として宋榮錫平和統一聯合諮問会議議長と濱田進箱根神社名誉宮司のメッセージが代読された。
 特別メッセージを大山田秀生UPFに本会長が述べ、世界史的な見地から日本の明治維新以来の近代化路線について言及し、本来は「脱亜入欧」ではなく東アジア共同体という道を歩むべきだったと指摘した。
 その後、パネラーによる発表が行なわれ、安重根義士の遺墨のゆかりの寺・大林寺の斉藤泰彦住職が安重根義士のソウルで行なわれた追悼式に参加したこと、日韓が真の友好を迎えるためには知識ではなく、心で互いが交流しなければならないと訴えた。
 梁東準・韓日文化交流協会会長が安重根義士の遺墨が日本各地にまだ秘蔵されていることを指摘し、それらを本国に持ち帰ることができるように協力してほしいと述べた。
 最後に、金宗鎮・在日朝鮮科学者協会東海支部会長は、安重根義士が高い教養を持っていたことを指摘、北と南で安重根義士の評価が一致している点を挙げるとともに、平和友好のために日朝国交を日本の国民の責任で行うことが重要と語った。
(友情新聞第240号より転載)


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