日韓トンネルセミナー 「ユーロトンネルとの違いとは?」

日韓トンネルセミナー 「ユーロトンネルとの違いとは?」

 平和統一聯合東京連合会の六月度の日韓トンネルセミナーが6月20日、東京都新宿区の成約ビルで開催された。
 司会の開会宣言の後、東京連合会の李和明・事務局長がパワーポイントを使って、大韓民国と北朝鮮の国土・経済力・人口などの比較をし、この両国がまだ南北に分断している38度線を挟んで、戦争が一時的に膠着(こうちゃく)した停戦状態であり、現実には戦争が継続されていることを指摘した。
 また、南北平和統一を成し遂げるのは、在日同胞の使命であり、それは韓国独立運動の先駆けとなった日本留学生の独立運動が嚆矢(こうし)となって本国の独立運動に飛び火した事実が示していると述べた。
 その後、講演に移り、「ユーロトンネルと日韓トンネルの違いとは?」のテーマで、講師の山岡建雄・一般財団法人国際ハイウェイ財団理事長が講演した。

ユーロトンネルと日韓トンネルの違い

 山岡氏は、日韓トンネル構想が南北平和統一を視野に入れて世界を一つにしようとする文鮮明氏の構想から出発していることを指摘し、現在、日本と韓国では調査資料は日本側の方が充実していることを挙げた。
 また、日本側ではこれまで関門トンネルや青函トンネルなどによって高い技術力を持っているとした。しかし、同じ地層で掘りやすい英仏海峡のユーロトンネルよりも難しく、緻密な調査が必要であり、掘り進めるとすれば、釜山から福岡の直線ルートでは断層があって難しく、なるべく浅い所を選んでのルートがいいと述べた。
 日韓トンネルとユーロトンネルを比較し、ユーロトンネルが民間のプロジェクトとして出発しながら、掘削と車両コストが大きくなってプロジェクトとしては失敗したことを指摘し、それに比べて日韓トンネルには経済性がないので、最初から公共投資としてやらなければならないとした。
 そして、日韓トンネルは日本と韓国の壁を取り除き、北朝鮮をも巻き込んでアジア平和実現する道であると強調した。

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