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【東京】東北アジア情勢と南北統一シンポ

在日本韓国YMCAで
平和統一聯合東京が協賛
東北アジア情勢と南北平和統一シンポジウム
【東京】緊迫度を増す韓半島情勢における南北平和統一をいかに実現するかについての各識者を集めてのシンポジウムが、4月13日、東京・在日本韓国YMCAアジア青少年センターで開催された。
 「東北アジア情勢と南北平和統一シンポジウム」と題されたテーマで行われたシンポジウムには、百五十人余の人々が参加した。
 パネリストは、宮塚利雄・山梨学院大学教授、辛英尚・朝鮮民族研究員、具末謨・元国立木浦大学兼任教授、山崎喜博・元UPI特派員、国際ジャーナリスト、金源植・平和統一聯合中央本部事務総長の5人。
 総合プロデュースを平和大使協議会在日同胞フォーラムの鄭時東会長が担当し、平和統一聯合・東京連合会の活動報告のビデオ上映の後に、主催者を代表し、金滿辰実行委員長が挨拶した。
 まず、鄭時東会長が、現在の世界情勢にふれ、アメリカやロシア、中国、韓国などの主要国のリーダーたちが昨年から今年にかけて一新し、新しいリーダーのもとで、どのようになっていくか、そして、南北平和統一には在日同胞も深く関わっている問題であることを指摘した。その後、各パネリストらの発言が行われた。
 宮塚利雄教授は、ユーモアを交えながら自らが行っている北朝鮮ウォッチングを紹介し、今後の半島情勢に関しては、新リーダーである北朝鮮の金正恩第一書記が、海外留学で西洋文明を学んだことからいきなり暴発するということはなく、また経済状況も厳しいので、戦争をやるような状態ではないと述べた。
 これに対して、辛永尚研究員は、北朝鮮という呼称に異議を唱え、いろいろな例を挙げて正式な「朝鮮民主主義人民共和国」を使うべきだと指摘した。また、国際社会で孤立してはいないとも付け加えた。
 金源植・平和統一聯合中央本部事務総長は、歴史問題は日韓がひとつになって家族になるしかないと自ら韓日家庭での体験を話し、また、東アジアもユーロが一つになったように共に東アジア実現に挺身しなければならないとした。
 具末謨兼任教授は、地政学的に日中韓が一つの地域共同体にならなければ東アジアに平和が実現できないと述べ、「私の統一は中立化統一論」であると、そのプランを紹介。
 最後に、山崎喜博元特派員が、核保有問題について赴任地だったイスラム圏の立場から世界情勢を分析した。

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