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南碩煥先生追悼論文集「刊行の辞」


學山南碩煥先生追悼論文集1

大切なご縁と私の人生

刊行の辞

學山南碩煥先生は1933年6月25日に慶尚北道青松郡縣東面月梅里で出生しました。満1歳のときにお母様にともなわれ、お父様のいる日本に渡り、家族で愛知県瀬戸に暮らすことになりました。南碩煥先生は愛知で学生時代を送り、名古屋大学では物理学を学ばれました。在学中から学習塾を始めて、多くの人材を養成し、日韓友好を推進にも多くの役割を果たしました。数十次にわたり韓国を往来し、故郷に対する思いから新羅をはじめとする韓国の古代文化遺産にも並外れた関心をもって研究と保存に邁進されました。東アジアの歴史に対する深い関心と深く行われた多くの研究成果は、今日まで諸々の研究者から引用されています。一方、独立功労者の後孫として、韓国政府から受けた有功者報勲給与金と個人的に集めた資金を奨学金として、韓国にいる不遇な学生たちを惜しみなく支援したことは多くの人々の亀鑑となっています。さらに、生涯をかけて集めた貴重な世界各国の文化遺産と重要書籍を韓国慶州にある佛國寺博物館に一括寄贈されたことは非常に意味深いこととして多くの人々に広く知られています。

學山南碩煥先生が永眠されてからすでに数年がたちました。その間親しく人生をともにしてこられた豪佛鄭永鎬博士が「學山南碩煥先生追悼論文集刊行委員会」をつくり、學山南碩煥先生の膨大な業績と行跡を、損なわずにあるがままに世の中に知らしめ歴史に残こそうと資料を着実に集めてまいりました。ところが、突然思いもよらず、鄭永鎬博士も逝去されてしまいました。真に残念な気持ちでいっぱいですが、學山南碩煥先生のご恩に少しでも報いたく、刊行委員会はすべてのことを順調に追悼論文集の刊行事業を進めていかなければなりません。多少日程が遅くなってしまいましたが、その間進められてきたことを引き継いで追悼論文集の刊行を行うことになりました。

學山南碩煥先生の追悼論文集では、生前の學山南碩煥先生の生涯を理解することのできるよう、主要な履歴と画譜(写真集)を構成いたしました。生涯畫譜の順序は幼年期と学生時代を熱情と愛として、同窓生との交流を同窓の人々として、鄭永鎬博士と福井先生とが親交を結び、ともに世界文化遺産踏査を巡った時期を挑戦と執念に、慶州佛國寺に惜しみなく全ての文化遺産と本の寄贈されたことを大切なご縁に、最後は永遠の安息として構成しました。そのあとにはその間に學山南碩煥先生が発表された重要研究成果を転載して研究者への便宜を図るようにいたしました。

學山南碩煥先生追悼論文集が刊行されるまでには、學山南碩煥先生の奥様である南弘子様をはじめ、ご長男の南圭一様などの大きなご支援がありました。また、豪佛鄭永鎬博士の奥様からも大きなご支援をいただきました。そして忙しい中にも拘わらず、誠心誠意翻訳してくださった日本立命館大学の高正龍教授、松波宏隆と小林和美先生、韓國の江陵大学校崔永禧先生にも心より感謝申し上げます。皆様に深く感謝の意を表したいと思います。そのほかにもすべて列挙することはできませんが、多くの方々より物心両面から積極的なご支援を通して學山南碩煥先生追悼論文集を刊行することができました。心より感謝申し上げます。また難しい与件のなかで刊行をお引き受けくださいました学件文化社の權赫宰社長にも感謝を申し上げたいと思います。この本が歴史を照らし、歴史の一助になる論文集となることを切に願いながら、刊行の辞にかえたいと思います。

2018年3月

學山南碩煥先生追悼論文集刊行委員會


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